弁護士さんに退職代行を依頼するのは、何か敷居が高いと感じてしまいやすいですよね。
その上、民間の退職代行サービスと何が違うのか分からないという人も多いでしょう。
そこで、今回の記事では、民間業者との違いを踏まえながら、弁護士による退職代行サービスをおすすめする理由と、弁護士事務所を紹介します。
デメリットは価格
弁護士の退職代行サービスの最大のデメリットは価格です。
退職代行費用の相場
退職代行の相場はおよそ3~5万円ですが、弁護士だと5万円を超えるところもあります。
弁護士の相場:5万円(それ以上もあり)
民間業者の相場:3~5万円(それ以上もあり)
未払い金はオプションでさらに費用がかかることも
未払い賃金や残業代などの請求はサービスに含めているところと、オプションという形で別途回収額の一定割合を請求するところがあるので注意してください。
例えば回収金額の20%を請求する弁護士だと、残業代が100万円あったら、20万円取られます。
サポート面は民間業者の方が整っている
その他、営業時間、連絡体制、転職支援といったサポート面は、民間業者の方が整っています。
これは、民間業者が専門で業務を行っているからです。
弁護士による退職代行がおすすめな理由
弁護士の退職代行サービスをお勧めする理由は、守備範囲の広さ。細かく見ていくと以下の通り。
- 退職の意思を代わりに伝えてくれる
- 未払い賃金・残業代・退職金があれば回収してくれる(料金体系は弁護士事務所によって異なる)
- 訴訟に発展した場合に対応してくれる(同上)
- 未消化の有給休暇の獲得
- 労災申請・慰謝料請求
- 保険・年金手続き
- 退職の成功率
弁護士でないと交渉はできない
未払い金や有給休暇の確認は民間業者でもできますが、見解の相違があって交渉に発展する場合には、弁護士でないと対応できません。
間違っても、交渉するような民間業者は非弁行為なので、選んではいけません。
その他にも、未払い金の交渉、労災申請・慰謝料請求、保険・年金の手続きは弁護士でないとできません。
トータルで考えると弁護士の方が万が一の時も安心
退職代行サービスは失敗のリスクもまれにあります。その万が一の時のことを考えたり、未払い金がある場合には、弁護士に依頼した方が安心できます。
弁護士に依頼した方が良い人
弁護士の退職代行サービスを利用した方が良いのは以下のような悩みを抱えている人です。
- 退職の意思を伝えたが、何度もはぐらかされている
- 退職面談で長時間缶詰にされて、しつこく引き止められた
- 未払い金(給与、退職金、残業代)がある
- 激務で退職したいが言い出せない、タイミングがない
- 出勤できる状態にない
- パワハラを受けていて、言い出せない
- 会社から訴えるぞと言われた
- 退職届を受け取ってくれない
弁護士による退職代行サービス
弁護士法人みやび
おすすめ度:☆☆☆☆☆
公式サイト:https://vc.taishoku-service.com/
弁護士法人みやび(旧汐留パートナーズ法律事務所)は、社会保険事務所と提携しているので、労務問題に強いです。(企業側・労働者側両方の視点が分かる)
そのため、退職代行はもちろんのこと、未払い給与・残業代・退職金、有給休暇の請求・交渉を得意にしています。(※未払い給与などの回収はオプションとして対応。費用は回収額の20%)
最初に24時間、LINEやメールで無料相談を行っているので、電話では相談しづらいという人でも、気軽に相談することができます。(※全国対応)
様々な要望に応えていて、直接のやり取りをせずに、出勤不要で円満退職したい人や、急ぎなので、即日退職したい人におすすめです。
相談料:無料
退職代行費用:54,000円
未払い給与などの回収:経済的利益の20%
弁護士法人ITJ法律事務所
おすすめ度:☆☆☆☆☆
公式サイト:https://japanlaw.net/退職代行/
弁護士法人ITJ法律事務所は、弁護士はもとより、民間業者と比べても、低価格でサービスを提供しているため、内容はもちろん、価格で選ぶならココです。
弁護士からの内容証明送付というのがポイントで、引き止めに遭っていたとしても、それで退職に応じてもらいやすいので、あとのやり取りは自分でも十分に対応できます。そのため、税込で19,900円と価格を抑えられるのです。
パワハラやいじめを受けていて、会社にも出社せずに全て任せたかったり、損害賠償請求に対応したコースもあります。
なお、未払い給与・残業代などの請求は別途、経済的利益の20%がかかるので注意してください。
相談料:無料
退職代行費用:19,900~39,900円(税込)
未払い給与などの回収:経済的利益の20%
相談はこちら(公式サイト)
ウラノス法律事務所
おすすめ度:☆☆☆☆
公式サイト:http://ウラノスの退職代行.com/
ウラノス法律事務所の藤崎弁護士は、刑事事件や情報商材詐欺案件での実績が豊富で、粘り強い交渉が強みです。
退職代行においても、会社との未払い給与・残業代などの請求・交渉や、万が一、損害賠償請求されるような事態に陥った場合の対応にも強みを活かして、力を発揮してくれます。
価格は正社員が税込54,000円、パート・アルバイトが税込43,200円と、民間業者と比べると決して安くはありませんが、交渉力・トラブル対応力を含んだ安心を買うと考えれば、お手頃です。
全国対応で、相談料は無料ですが、営業時間が不明なため、連絡が遅れることがある点については注意してください。
相談料:無料
退職代行費用:正社員 54,000円(税込)、パート・アルバイト 43,200円(税込)
オプション費用(未払い給与・残業代などの請求):経済的利益の20%
詳細はこちら(公式サイト)
弁護士法人フォーゲル綜合法律事務所
おすすめ度:☆☆☆☆
公式サイト:https://enman-taishokudaikou.com/
ミヤネ屋、キャッチなど多数のメディア出演でお馴染みの嵩原安三郎弁護士が代表を務める弁護士事務所です。
計7名の所属弁護士の中で、嵩原弁護士は労働問題の経験が豊富で、経営者・会社サイドの視点がよく分かるので、退職代行においても力を発揮してくれます。
トラブルになることが少ない退職代行とはいえ、万が一の時に知見を持った弁護士が対応してくれるのは心強いです。
退職代行のコースは2つあり、何れも最安とはいきませんが、弁護士の中では良心的な価格です。
電話で相談しにくいという人は、メールやLINEにも対応しているので、気軽に相談できます。
相談料:無料
退職代行費用:30,000~50,000円(税抜)
※残業代請求、未払い賃金などの交渉は別料金(オプション)
相談はこちら(公式サイト)